「事故・・・?」



私はセンパイのほうを向いて言った。



センパイは震える唇を噛みしめて



無理やり笑顔を作った。




聞いちゃいけない。



そんな気がした。




ここまで話してくれただけで十分。




「帰ろっか。」



手を差し伸べてくれたセンパイ。


私はゆっくり掴んで

河川敷の草っぱらから立ち上がった。