センパイ

「自主練習♪走ったりするだけなんだけどな。」



センパイはタオルで汗を拭いて言った。




私は黙ったまま

下を向いていた。




「あのさあ・・・葵ちゃん

    俺の事避けてる?」


明らかにトーンの下がった声で


センパイは聞いた。