「先生『恭平先生おはよっ!』


・・・。何この子?

朝、学校に来て平安名に挨拶しようと思ったら。

後ろから来た子に声をかき消された。


ってか恭平先生ってなによ!

平安名先生でしょ?なんで名前で呼ぶのよっ!


なんかやだ。


しかも今絶対私の声が消えるように平安名に挨拶したよね?

もうそういうとこがもうなんかズルいし。


しかもこの子1年だし。



「高槻(たかつき)、平安名先生やろっ」


平安名がその子に注意する。


「えーだってそのほうがええやん」


何この子!?

もうなんか甘える声出してるし、

明きらかブリッコしてるし。



「先生は友達じゃありません」


その子は一瞬残念そうな顔をした。

この子も平安名に恋してるんだ。


「はぁい。あっ先生あんなぁ!」


その子は私をチラッと見てニヤっと笑って

平安名の腕を掴んで上下させて上目づかいで平安名を見た。


平安名が私のほうを見ようとすると。



「ほんでなぁ」


っていって平安名の腕を引っ張ってその子は平安名を

私のほうに向けないようにしていた。





もういい。

もうみたくない。