廊下をとぼとぼ歩く。
願書の長い列が頭から離れない。
不安がまたこみ上げてくる。
「佐藤」
「平安名?」
「こらぁ先生をつけろ」
何でだろう?
平安名の声を聞くと落ち着くの。
なんか気持ちが楽になるの。
コレも恋の力なの?
だとしたらやっぱり恋ってすごいね。
「先生」
「どうしたん?元気ないやん」
「願書出す人めっちゃおってん」
「私立は大体定員なんか無視していっぱい取るから大丈夫やで」
平安名は優しく励ましてくれた。
平安名はいつも下向きな私を前向きにしてくれる。
そんな平安名が大好き。
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