鬼と龍

凪が小さな声で
「……寂しいよ。」
逢が
「凪、泣かないで。魂だけならずっとあるみたいだから。」

「それじゃ~、……嫌なの。だって、私………逢のこと……」
逢はもう輪郭がはっきりしなくなっていた。

「私、逢のこと好きな!!」
逢が優しく笑った。何か言ったみたいだが、もう肉体がなくなっていた。
逢の手首についていたブレスレットが地面に落ちた。
その音が凪の泣き声とともに響いた。
凪が膝から砕け落ちるようにそこに座った。凪がブレスレットを両手で握る。
ブレスレットに凪の暖かい涙が数滴落ちる。泣き声で
「逢のバカ!!バカ!!バカ!!本当にバカ!!」