鬼と龍

刀をぶつけ合い始めた。
逢が
(アイツの方が立ち太刀筋が鋭いし、力が強いみたいだ。なんでだ??)
ぶつけながら、もう一人の自分が
「驚いているようだな。ククク……
これがシュラの力だ!!」

「シュラの力??」
もう一人の自分が余裕からの笑みなのか
「ククク、シュラの力、いや鬼の力はすべて破壊にある。つまり、破壊を望む俺には、この力は相性がいいのさ。それに、お前知っているのか??シュラの技の数??」

「鬼斬闇だけじゃないのか??」

「冥土の土産に教えてやるよ。死ね。」
もう一人の自分は
距離をとって
「壱の業 鬼斬闇(キザン)」

逢も
「鬼斬闇」

刀が黒くなった。しかし、もう一人の自分の刀から発せられるヤバそうな感じ。

「いくぜ。」

思い切り踏み込んだ刀がぶつかり会う。
〈ビキッ〉
逢の黒い刀にヒビか入る。
もう一人の自分が笑う。
(ヤバい。)
片足で蹴りを入れて、もう一人の自分のバランスを崩した所に刀を下ろした。