鬼と龍

逢は、蘭々を抱締めていることがうれしかった。
その喜びが戦いを忘れさせてくれるようだった。
逢は、決意を固めて、逢に告白しようとした瞬間、

「逢、アツいね!!」

ブレスレットからまたあの低い声が!!

逢は抱締めていた腕を外して、ブレスレットを抑えた。

蘭々が、まだ涙目で
「さっきの声??」

「えっ、気のせいじゃん。」

そのまま二人は家まで帰った。
逢はブレスレットを抑えながら。

(せっかくの告白のチャンスだったのに!!)