結菜に手を振ってから、私は央眞の家に向かった。



結菜、多分気づいただろうなぁ。



そう、今日は決戦の日。



壱耶は戦わなくていいって言ったけど、やっぱり気になる。



「やっと着いた…」



もう汗だくだよ。



カードキーがないので、インターホンを使うことにした。



ピンポーン…ガチャ



『どなた様でございましょうか』



「あのっ、私中嶋 魅羽っていうんですが…」



『魅羽様でございましたか、どうぞお入りください』


「ありがとうございますっ」


『いえいえ、お気になさらないでください』