ー魅羽ー



私が壱耶のチームに入ってから、一週間経った。



何回聞いても、私の過去については教えてくれない。



「はぁ…ムカつくなぁ」



私がそう呟くと、上から名前を呼ばれた。



「魅羽、何かあった?」



「拓兎!別に何でもないよ」



「そっか、ほら、バニラアイス」



「ありがとう!!」



私はアイスを受け取って、いそいそと口に運んだ。



「おいしい!」



「そうか?、良かった!」



「うん、本当美味しいありがとう!」



「おう!」



私と拓兎が笑い合っているとき、壱耶が部屋に入ってきた。