その度に、私は壱耶に助けられていた。



これからは、2人で支え合っていこう?



壱耶の家庭の事、全く気にならない訳じゃない。



将来結婚して、子供が生まれる。



子供には人並みの人生を送ってほしいとも思う。



でもね?



私と壱耶、そして子供たちなら…



絶対に幸せを見つけ出せると思う。



私は壱耶といれる事が幸せだから。



だから、2人で…



ううん、支えてくれる皆と一緒に



最強のヤンキーになろう。



私が壱耶を、壱耶が皆を守れるように



「最強の…ヤンキーになろう?それが、私の…皆の幸せになるから」



私の言葉に、壱耶はコクリと頷いて、笑った。



私と壱耶の声が重なる。



『最強の…ヤンキーになろう…2人で』



夕陽に照らされて



私と壱耶の影は1つに繋がった。





~完~