「壱耶が好き」 だから… 「壱耶に、ついて行く」 私の言葉に壱耶は目を見開いた。 「それにね?」 私は壱耶の指に自分の指を絡めた。 「魅羽?」 「壱耶は、最強なんだよ?だから大丈夫」 私が言うと、壱耶は首を振った。 「俺は最強なんかじゃない…」 弱々しく呟く。 「だったら」 私は指に力を込めた。 「私と壱耶で、最強なヤンキーになれば良い」 「っえ…?」 壱耶は驚いて顔を上げた。 「子供だって、私と壱耶の子供だよ?最強に決まってる」 私はきっぱりと言った。 「魅羽…」