兄貴はため息をついた。



「壱耶…お前ちょっと見ない内に可愛くなったなぁ~」



そう言って、俺の頭を撫でる。



「親父…38歳にもなって息子の頭撫でんなよ…」



「愛しい息子を撫でるのに歳は関係ない!」



意味わかんねぇ…



「ん?なんだぁこのキズ」




親父が俺の頬をツンッとつついた。



「あぁ、やられたんだよ」



「やられたって…たかだか15、6のガキにか?」



「いや、25歳ぐらいのマッチョがのしかかってきて…」



「馬鹿!!」