キャンディの袋が、地面に落ちた。 「誰かいるのか?」 ドキッ 泣いてるとこ見られたくない…! 私は、キャンディを掴んで走り出した。 ガチャン! 家の扉を開け、2階に上がる。 「おかえりー、お姉ちゃん」 夜羽の言葉を無視して、部屋のベッドに飛び込んだ。 「っく、ひぃっく…」 溢れてくる涙。 「お姉ちゃん、何かあったの?」