手、握られてるんですけど!?



「ちょ、手…うわわぁ!!」



「早く行かなきゃ置いて枯れるよ!」



はっ、走るの速いっ!!



「魅羽!私も行くっ!!」



ちらりと見えた結菜は、まだチョコクッキーをかじっていた。



「どんだけ美味いんだよ!チョコクッキー!!」



私の叫びは、結菜には聞こえなかったようだ…。



私は、男子に引きずられる感じで部屋に着いた。



「は、速すぎるよ…!」



走っていた結菜は汗だくだ。



「入るぞ」