チャラ男の拳は、亮さんの手で止められた。



「なっ…この、離せっ!」



チャラ男は必死で暴れる。



でも、亮さんに握られた拳はびくともしない。



「くっそ…!お前何者だよ!?」



チャラ男がそう言った瞬間、亮さんは小さな声で言った。



「壱耶のチームの前ボス…海堂 亮だ」



亮さんは、そう言って拳を離した。



「ひぃっ!!あ、あの海堂…!?」



チャラ男はズザッと後ずさった。



「二度と…関わり合わないでくださいね?」



「ひいぃぃぃっ!!」



チャラ男は教室から飛び出していった。



「ふぅ…なんとかなりましたね」