ー魅羽ー



私は今、屋上にいる。



「あー遅いっ!ヤンキーの奴何してんのよっ!」



私は、近くにあったジュースの缶を蹴り飛ばした。



カラン カラン



音を立てて落ちる、缶。



「魅羽、落ち着いて」



結菜が、横で私を窘める。



「だって、遅いんだもん!!」