「じゃあ、一箱だけいただいていいですか?」



「もちろんです。皆さん、着きましたよ」



「助かったよ、牧原」



そう言って、央眞はリムジンから出た。



「ありがとうございました!」



「チョコクッキー美味しかったです!」



「助かりました」



そう言って、外に出る。



「では、失礼します」



そう言い残して、リムジンは走り去っていった。



「そろそろ時間だな」



壱耶は腕時計を見ながら言った。