今日の運転は牧原さんなんだ。
「おはよう、魅羽!」
結菜は満面の笑顔で言った。
「おはよう!結菜、なんでそんなに笑顔なの?」
「これ見て!」
そう言って結菜が出してきたのは、物凄く高そうなチョコクッキーだった。
「牧原さんにもらったの!めちゃくちゃ美味しいよ、魅羽にもあげる♪」
結菜はチョコクッキーを私の口に押し込んだ。
「もが…あ、美味しい!」
一瞬むせたけど、チョコクッキーはめちゃくちゃ美味しかった。
「出発しますね。魅羽さん、そちらにまだ有りますのでもし良かったら差し上げます」
確かに、リムジンの後ろの方にはチョコクッキーの箱が山みたいに積まれていた。