「魅羽ー!早くーっ!」



「わかってるよー!」



急いで体操服に着替えて、階段を下りる。



「はい、パン!おねぇちゃん、優勝してきてね!」



「もちろん!」



妹の夜羽からパンを受け取りながら、私は言った。



「じゃあ行ってきまーす!」



そう言って外に出ると、結菜と壱耶と央眞がリムジンに乗りながら待っていた。



「早く!遅刻するよー!」



央眞に手招きされて、慌ててリムジンに乗り込む。



「おはようございます、魅羽さん」



「牧原さん!おはようございます!」