「海堂さん、何のようですか」



「ん?入り口で立ち止まってるからどうしたのかなって」



言いながら、亮さんは私の頭を撫でた。



「何して…!」



「撫でているだけですよ?」



にっと笑う亮さん。



「く…っ魅羽、行くぞっ」



壱耶が、ぐいっと私の腕を引っ張った。