「質問…ですか?」 「はい」 もしかして… 「壱耶について、ですか?」 私は言った。 「よく、わかりましたね」 海堂先生の声が、静かな廊下に響く。 やっぱり… 「一つだけでいいんです…」 「…はい」 「壱耶は…元気、ですか?」