「ありがとう!壱耶!」



「本当だぞ、まったく」



そう言いながら、俺は魅羽の方へ歩こうとした。



「ちょい待ち」



ぐいっと肩を掴まれる。



「何だよ?」



「俺達、魅羽のこと好きだから」



「あんたには負けないよ?」



そう言い残して、2人は魅羽の方へ走って行った。



立ち尽くす俺。



くそっ!あいつら入れるんじゃなかった!!



でもそんな怒りは、魅羽が俺を笑顔で呼んだ瞬間に消え失せた。