「あ~疲れたぁ」



私は机に突っ伏した。



「魅羽本当に数学苦手だね」



結菜がお弁当を食べながら言った。



「うん…も~意味わかんないよ」



「まぁまぁ…え?」



ぽふぽふと私の背中を撫でていた結菜の手が、急に止まった。



「どしたの?結菜」



「あれ見て!」



結菜がある方向を指差した。



「何…」