「ウソっ!」



「早くクッキー隠してっ!!」



「わかってる!!」



結菜は、スクバにチョコクッキーを突っ込んだ。



「めっちゃチョコの匂いするよ!はいガム!」



「ありがと!」



結菜が、ガムを口に入れた瞬間、担任の水瀬が教室に入ってきた。



「ギリギリセーフ!!」



「だね!!」



私と結菜は、小声で言い合った。



「出席をとります。あと、今日は転入生が来ます。急に10人も来ることになったので、今から言う生徒は3ーCに行ってください」



水瀬の言葉に、教室はブーイングの嵐だ。



「ま、当然ブーイングだよね」



「うん、ってか転入生10人っておかしいよね」