ばっ、と牧原さんが私を庇ってくれた。



ザクッ



庇われて伏せていた私のちょっと先の地面に、何かが勢いよく刺さった。



地面にくい込んでいたのは、ガラスの破片だった。



「い、一体なにが…!?」



「魅羽さん、こちらへ!」



そう言った牧原さんに抱き上げられた。



急いで、豪邸の中に入る。



外は大変なのに、中は静かだった。