「だね」 「早く席に着きなさい」 「はい」 「はーい」 机の間を通って、自分の席まで行く。 「おっはよ、魅羽♪」 「おはよ、結菜」 椅子に座ると、横の席の壱耶が声をかけてきた。 「遅かったな」 「寝坊したんだから仕方ないでしょ」 「まぁな。…魅羽、なんで旭と…」 「へ?何か言った?」 声が小さすぎて聞こえなかった。