魅羽が、優真を抱き締める。 「壱耶、落ち着け、あれは好きとかじゃないから」 拓兎が、俺の耳元で言った。 「黙れ、お前はどうなんだ」 「さあなぁ?わかんね」 俺は、拓兎に蹴りを入れた。 地面を転げ回る拓兎を無視して、魅羽に視線を戻す。 楽しそうな魅羽と優真。