PURE ~ずっと忘れない~

ピンポ~ン。


「直樹、俺ぇ~。」


猛君が来た…。


「急に何だよ?

仕事から帰る途中だったんだぜ?

美月……。それに、亜紀ちゃんまで…。
どうかしたの?」


あたし達に気付いて
キョトンとしていた。


「美月ちゃん、いいな?逃げずに、話すんだぞ?」


真剣な目で、美月にそう言った。


「分かった…。話すよ。」


さっきよりも、少しだけ柔らかな顔をして、頷いた。


「じゃあ、俺ら暫くデートしてくっからさ?行くぞ、亜紀ちゃん。」


直樹君に腕を引っ張られながら、部屋を出た…。