PURE ~ずっと忘れない~

「教えてよぉ…。

直樹君、教えて?」
直樹君の胸の中に顔を埋めて泣いた…。

そんな、あたしを

ただ、抱きしめ続けてくれていた。


どれ位の時間が経っただろう…。


泣くだけ泣いたら、
気持ちが落ち着いた。


「亜紀ちゃんは、

よく頑張ってるよ?
そんな家庭の中、我慢して、我慢して…
辛かったな?

偉いよ?亜紀ちゃんは。

俺だけは、知ってるからさ?

亜紀ちゃんは、強そうでも、ホントは

凄く、もろいんだよな?ガラス細工みたく、もろいんだよな?」