「災難だったね、亜紀ぃ。」休み時間に水月がニヤニヤしながらあたしの席まで来た。 「人がせっかく毎日の日課に浸ってたっていうのにさぁ…。邪魔すんな!って感じ。」 机の中からポッキーの箱から一本取って口に入れた。 「ねえ、ねえ明日の土曜日暇!?」 目を大きく見開いて、パチパチさせている。 「特に予定無いけど何!?」 最後の一口を食べた。 「あのさぁ、私の中学の友達の彼氏の友達連れてくるからさ、皆で海で遊ぼうってさ?行かない?」 「え~っ、海ぃ? 日焼けするじゃん。」 自然と眉間にシワが寄る。