PURE ~ずっと忘れない~

「はい。どうぞ。」

硝子のテーブルに 麦茶の入ったグラスを置いた。

「有難う…。」

「何が有った…? 親子喧嘩か、姉妹喧嘩か何か!?」

あたしは、コクンと頷いた。

「そうか…。原因は何!?」

「お父さんが携帯取り上げようとしたの…。いっつも誰と話してるんだ!

携帯はおもちゃじゃないなんて言いながら…。

うちはいつもそう…。

普段あたしの事に関心無いくせに…。」