PURE ~ずっと忘れない~

カチカチカチ…。

静かな部屋に時計の音が響く。

携帯を見ると、既に7時を過ぎていた。
「遅いなぁ…。道路混んでるのかなぁ…。」

ファッション雑誌のページをめくりながら、電話を見る。

遅れるなら、必ず電話くれるのに…。

「お腹空いたよぉ。早く帰って来てね。」

左手に光るリングを摩る。

テレビをつけてみた。
少しは気が紛れたけど、いつまで経っても帰って来ない、電話がない事に不安を覚えた。

確か、会社の先輩と行くって。

先輩が車を運転するから、大丈夫だって。