トクン…トクン… 静かな部屋の中、 あたしと、直樹君の心臓の音だけが響いていた…。 「ごめんな…。いっぱい泣かせてしまって…。 これからは、泣かさないから…。 もう……離さないから…。もっかい、俺の側にいて?」 埋めた涙いっぱいの顔を上げると、少し涙を浮かべた、直樹君の顔が有った…。