PURE ~ずっと忘れない~

2時間半でお祝いは終わった。

皆にお礼を言って、美月と猛君が、帰るのを見送って

あたし達も帰る事にした。

「じゃあね。亜紀ちゃん、直樹君。」

「じゃあね。里沙ちゃん、タッちゃん」

夜道を直樹君と手を繋いで歩いた。

「楽しかったね。今日は。美月も猛君も幸せそうだったね」
「そうだな。結婚かぁ…。早かったよな、あいつら。」

「だね。でも、結婚して、子供を産む

と決心した美月は、
凄いと思う。」

「そうだな…。

亜紀ちゃんは、もし
子供出来たら、産んでくれる?」

「えっ…。」

突然の事に、どう返事していいか分からなくて、直樹君を

見ていた。

「嘘だよ。ごめんな?

変な事聞いて…。

分かんないよな。

てか、子供出来る様な事、まだしてないしな…。」


その一言で急に恥ずかしくなってしまって俯いた。