「行きますか?」

「うん。」


あたしと直樹君は、祈る様な気持ちで

部屋に帰った。


「世話かけたな。直樹。話しついたからさ。」


ゴクッ…。


「とりあえず、明日の朝一で、美月と一緒に病院に行って、

出来てたら、日決めて、親に挨拶しに行くわ。」


美月を見ると、幸せそうに微笑んでいた。

「良かったね。美月。」

涙が止まらなくて、美月と抱き合って

泣いた…。


たったの16歳で、人生を決めた美月が

少し、大人に見えたし、羨ましくも思えた…。