「美智。」
あたしもびっくりして、呟いた。
「うちのクラスまでウワサきた。葉月が2年の女子に呼び出されたって。」
美智が、あたしの疑問に答えるかのように言った。
「美智センパイっ!でもあたしホントに見たんです、昨日、吉澤センパイと吉田センパイが手繋いで歩いてるトコっ!」
さっき泣きながらしゃべってた、隆史を好きだという女の子、裕子ちゃんが美智に訴える。
美智は優しく微笑むと言った。
「ありがとう、あたしの為に怒ってくれてるんだよね。でもあたしと優クンはなんでもないの。ただの幼なじみ。今付き合ってんのは、そこにいる葉月だから。だから手繋いで歩いてたって、別にいいのよ。」
「でも、じゃあ湯川先輩は?夏祭りんときは、吉澤先輩は湯川先輩と付き合ってたじゃないですかっ!」
さっきの気の強そうなリーダーかくの子が、泣いてる裕子ちゃんの変わりに言う。
「隆史クンと葉月は付き合ってなんかないよ。」
美智の言葉に納得出来ない様子の彼女。
「でもっ…」
悔しそうに、下唇を噛む。

