「あたし達見たんです。夏祭りで、吉澤先輩と湯川先輩が手繋いで歩いてるトコ。その後ろに美智先輩と吉田先輩がいて、とても素敵でした。裕子…この子、湯川先輩のコトずっと好きだったんです。でも手を繋いで歩く先輩達を見て、諦めたんです。なのに、昨日偶然に先輩と吉田先輩が手繋いで歩いてるの見て。信じられませんでした。親友の彼氏と浮気なんて…ほんと根性ねじ曲がってますよね。」
なんだって初対面の何も知らない、しかも後輩の女の子にここまで言われなきゃなんないんだろうか?
今日は厄日だ。
そう思いながら、思い口を開こうとした時。
「葉月はそんなコトする子じゃないから。みんなの誤解なの。もういいから。」
優しい声が彼女たちを制した。
「「「「美智センパイ!」」」」
彼女たちの声がハモる。

