初恋をもう一度



「ねぇ、もうすぐ花火始まるって!」

しばらく屋台を回りながら歩いた後、あたしと隆史のすぐ後ろを歩いてた杏里が叫んだ。

あまりの人混みで、前から来る人をかき分けて進むのが精一杯で、気がついたらみんながいなくなってた。

「真由美と健は?」

「えっ?後ろにいない!?」

杏里が後ろを振り返って、真由美達を探す。

「ってか、優樹と美智もいなくない?」

杏里がそう言いながら、必死に真由美達を見つけようとしてる。

「…優樹達はほっといた方がいんじゃね?」

隆史がぼそっと呟いたけど、杏里の耳には届いてないみたい。


その時。



ドンっ!

ヒュー


パパンっ!!


「「花火っ!」」


その場にいた、全員が花火の上がった方を向いて立ちつくす。


ドドンっ!