「大丈夫だって。てゆーかさ、もうすぐバスケ部も引退だし試合も近いしね。美咲もマネージャーとして、今は部活頑張りなよ〜」 優しい彩香。 大好きな彩香。 大切な友達。 「……本当にごめん……」 これ以上、彩香を裏切りたくないよ。 考える余地もない 迷う資格もない 大野は、彩香の彼氏 わたしの親友の彼氏なんだから…… 「美咲、大丈夫?なんか元気ないよ?」 「え……」 ドキリとした。 大野とのことなんて、彩香に言える訳がない。 ・