暗くなった夜空に星がひとつ。


星の光が涙で滲んで、帰り道を歩く思い足が止まる。


頬に伝う涙をゴシッと乱暴に腕で拭い、溜め息と共に呟いた。


「大野のバカ……」


バカ


バカ


バカ


キライ


大キライ


本当に


大キライ


でも本当は


やっぱり
……スキ


でも
ヒドイよ、大野……