色つきリップ〜紅い唇〜

 

「お前、その顔反則……」


照れた大野が目を伏せた。


「どう……したい?」


「う……」


顔を真っ赤にする大野の目を、じっと見つめた。


答えは、わかってる。


「『慰めてもらう』なんて……そんな格好悪いマネ、出来ねえな」


「うん、大野ならそう言うと思っていた」


思っていた通りの答えにわたしはまた微笑んだ。


「でも……」


「……え?」


「今日の試合、お前いっぱい泣いてたからな。『お前をオレが慰める』ってのはアリだよな」


「え……えぇ!?」


動揺するわたしを見て、大野が悪戯っ子のように笑った。