色つきリップ〜紅い唇〜

 


悔しそうに唇を噛む部員たちの背中を叩いて、まっすぐに歩く大野の背中を見つめた。


『お疲れ様』


今すぐ
抱きついて
伝えたい


去年と違う
大きな背中は
たぶん
もう『慰め』は必要ないから


待ってる


信じて
ここで
待ってる


『頑張ることの奇跡を信じさせてくれてありがとう』
『夢中になれる時間をありがとう』


試合には負けてしまったけれど
わたしたちは引退だけれど


これが『終わり』じゃない


また
新しい毎日が始まるから