色つきリップ〜紅い唇〜

 


ゴールリングの手前側にぶつかり大きく弾かれたボールは、ゴール下のうちのチームのプレーヤーがキャッチした。


ディフェンス3人に囲まれたプレーヤー。


「こっちだ!」


大野の声。


3ポイントラインの外側にいたノーマークの大野にパスが回る。そして大野はそのままジャンプ、シュートを決めた。


「きゃぁぁぁーーーー!!」


桃ちゃんと後輩マネージャーが歓声を上げて勢いよくベンチから立ち上がる。


「よし!!フリースローと合わせて4点!」


コート内のプレーヤーもそう叫びながらガッツポーズする。


「美咲先輩!!すごい、すごいですよ、大野キャプテン……」


「うん……うん……」


感動して
涙が溢れて


言葉にならないわたしはくしゃくしゃな顔で桃ちゃんに何度も頷いた。