色つきリップ〜紅い唇〜

 


ボールの弾む音が響く体育館の入り口に着いて中を除けば、コートの中でシュート練習をしている部員たち。


辺りを見回し、大野を探す。


コートの片隅に座りながら部員達に指示を飛ばす大野を見つけた。


わたしは乱暴に上履きを脱ぎ捨て体育館に上がり、真っ直ぐ大野の元へと駆け寄った。


「大野……大丈夫?」


「……何が?」


部員達を目で追ったまま、ぶっきらぼうに大野が答えた。


「ケガしてるんでしょ?体見せて」


「してねえよ、触んなよ」


「……」