色つきリップ〜紅い唇〜

 


「大野が見学?」


「はい。部員達もビックリしてましたよ」


……大野はやっぱりケガしたんだ


「……桃ちゃんごめんね、ちょっと部活に顔を出して来ていい?」


わたしがそう言うと、救急箱に薬をしまっていた桃ちゃんはニッコリと笑った。


「いってらっしゃい、美咲先輩!部室は片付けておきますから」


「ありがとう桃ちゃん」


笑顔で頷く桃ちゃんに頭を下げて、わたしは体育館に走った。