色つきリップ〜紅い唇〜

 


背中に暖かいぬくもりを感じた瞬間、わたしの体は部室の中で。


後ろから大野に抱きしめられてることに気がついたら、ガチャリとカギのかかる音が聞こえた。


慌てて大野に振り返るわたし。


大野は後ろ手にカギをかけたその手で、振り返るわたしの顎をそのまま持ち上げ、キスをした。


それは唇がぶつかるような、乱暴なキス。


「ん……!」


わたしは唇をギュッと結んで、その嵐が過ぎるのを待った。


「お前、むかつく」


合わさった唇を乱暴に剥がして、大野の近い顔が悲しく歪んだ。