大野の視線にいたたまれず、わたしは思わず肩にかけていた通学カバンを胸の前で抱き抱えるように持ち替えた。 「プールなんてつまんなくね?」 「いいじゃん、真治行こうよ」 「……考えとく」 「もうっ!!」 スタスタと歩き出す大野に、彩香は文句を言いながらわたしのところに寄って来た。 「やっぱり止めようよ」 そう言うわたしに向かって彩香は笑顔を見せて言った。 「大丈夫よ美咲。真治はなんだかんだ言ってわたしの言うこと聞いてくれるんだから」 ・