「昨日、部長が言ってた新入部員だよ!」

ちびまるこ…お前まで、何を言う…


「あぁ。…よく入ったね、こんなとこ。」

「こんなとこ?こんなとこってなんだよ。」

「もっとあるじゃん。部活なんて…」


じゃぁあんたは何で入ったんだよ。
コイツは、No.1と名付けよう。


「まぁとにかく、部は救世主によって守られた!これからは5人でやってこうじゃないの!」

「オー!!」

ちびまるこだけ、手を上げた。



ていうか、そんなのどうでもいい。…帰りたい。




部室には、オレと渋谷、No.1がいて、あとの2人はパトロールをしにいった。

*パトロールとは、放送部用語の一つで…スクープになるようなネタがあるか校内を見回ることだそうだ。

オレは、しっかり渋谷にガードされ、頭に入らない(入れたくない)話を聞いていた。

「放送部には、主に2つの活動がある。一つ目は、ご存じの通り昼の放送。2つ目が千中新聞を発行すること。」

「…千中新聞もおまえらが作ってたの?」

「そ!」

「あれかなり批判浴びてるよ。」

「楽しみにしてるヤツもいんもん!」