「ダメ…お願い。」
「…ふざけんな!虐待だぞ、これ!コイツがお前にやってっこと犯罪なんだぞ!!」
「だって…」
「口出ししないでくれないか?俺達の問題なんだ!」
津賀の父親は冷静に言った。
「よく言うよ。自分の子どもに暴力振るう親がどこにいんだよ!」
「…チヨりん、ごめんね。電話するわ。」
「…このくそガキが!!」
父親は渋谷から携帯を取り上げようとした。
「ちょ…なんなんすか!?離せ…」
渋谷は勢いで倒れ、背中を机にぶつける。
「いっ!て…」
「何やってんだよ!!」
オレもガキなりに津賀の父親に歯向かっていった。
だけど、オレらの力なんて大人には全然及ばなくて…
顔を真っ赤にして津賀の父親は近くにあったイスを投げ付けた。
オレたちにはあたらなかったけど、
恐怖で立てなくなってしまった…
「おまえらに何がわかるんだよ………何がわかるんだよ!!」
罵声をあげ、再びイスを振り上げた。
「お父さん!!!」
オレたちの目の前に津賀が両手を広げて立っていた。

