無力




所詮オレたちはガキで、できることは決まってる。




『好きな子を守りたい。』


母さんに言ったことを思い出して胸が痛くなる。



「あ!…」

「どうした、日向。」

「携帯忘れた。」

「はぁ!?……明日、津賀に持って来てもらえば?」

「ダメだよ!今日電話くるんだもん。」

「誰から?」


「彼氏。」

「のえるが言うな!…アタシ取りに戻ってくる。」

「じゃぁ、オレも行くよ。」

オレは日向の後を追った。

「オレらも行きますか!」

「…勉強遅れる…」

「今日ぐらい休めよ~」





津賀の家に着くと、中からは音楽が聞こえる。
外まで聞こえるぐらいの大音量。


「すいませーん…」

あまりの大きさに聞こえてないみたいだ。


「うわっ、うるせ…」


後からきた渋谷たちも耳をふさぐ仕草をした。


「すいませ~ん…携帯忘れてしまって、」

日向が靴を脱いだ瞬間、
すごい物音がした。



オレは日向よりもさきに家に上がってさっきまでいた部屋に入る。












固まってしまった





部屋には殴られて鼻から血を出している津賀と、